AIで文章を書くと、なぜか「AIっぽい」「不自然」と感じることがあります。その正体は、AIが使いがちな決まった言葉と、単調なリズムです。逆に言えば、そこを直すだけで文章はぐっと自然になります。
この記事では、記事を600本以上書いてきた筆者が、ふだんの「AIっぽさの消し方」を全部公開します。よくあるNG表現、直し方の実例、そのまま使えるプロンプトまで、隠さずお見せします。
先にひとつ、大事な前提を。AIで書くこと自体は、悪いことではありません。手段ではなく、出来上がった文章が読者の役に立つかどうかで勝負しましょう。
なお、AIに引用される記事の作り方は、別記事のLLMOとは?非エンジニアでも今日からできるAI検索対策で解説しています。
AIっぽい文章の特徴【よくあるNG表現】
AIっぽい文章には、共通するクセがあります。まずは代表的な5つを、例文つきで見ていきましょう。自分の書いた文章に当てはまっていないか、チェックしてみてください。
意味なく使う「仕組み」(一番多い)
最も多いのが「仕組み」の乱用です。本当に仕組みの話をしているわけでもないのに、名詞にくっつけてしまいます。
SEOは、集客に欠かせない仕組みです。
「仕組み」を外して、何なのかを具体的に書けば済みます。「SEOは、検索から見込み客を集める施策です」で十分伝わります。
「成功の近道」「第一歩」などの決まり文句
「成功の近道」「第一歩」「出発点」といった言葉も、AIが好んで使います。前向きに聞こえますが、中身はありません。情報商材のような印象を与えてしまいます。
まずは基本を押さえることが、成功への第一歩です。
こうした飾りは、思い切って削りましょう。「まずは基本を押さえましょう」だけで、意味は変わりません。
同じ語尾の連続(〜です。〜ます。)
文末が「〜です」「〜ます」で続くと、リズムが単調になり、一気に機械っぽくなります。
この方法は簡単です。初心者にもおすすめです。効果も高いです。
「です」が3回続いています。「この方法は簡単で、初心者にも向いています。しかも、しっかり効きます」のように、つなげたり語尾を変えたりしましょう。
ドラマチックで大げさな言い回し
「〜を劇的に変える」「唯一無二の」「圧倒的な」といった大げさな言葉も、AIっぽさの原因です。盛れば盛るほど、かえって安っぽく聞こえます。
この手法が、あなたのビジネスを劇的に変えます。
事実を淡々と書く方が、むしろ信頼されます。「この手法で、問い合わせが月に3件増えました」のように、数字で語りましょう。
抽象的で中身のない表現
「効果的に」「様々な」「しっかりと」といった言葉は、具体性がないまま置かれがちです。読んでも、何をどうすればいいのか分かりません。
様々な施策を、しっかりと進めていきます。
何を・どう進めるのかを書きましょう。「見出しの直後に結論を置くと、読者が離れません」のように、具体的に踏み込みます。
なぜAIの文章はAIっぽくなるのか
そもそも、なぜAIはこうした文章を書くのでしょうか。理由は、AIが「インターネット上の平均的な言い回し」を出力しているからです。
AIは、大量の文章を学習して、最もありそうな言葉を並べています。だから、指示があいまいだと、当たり障りのない“平均値”が返ってきます。丸投げするほど、テンプレートのような文章になるのです。
裏を返せば、具体的な指示を出したり、人が手を入れたりすれば、AIっぽさは消せます。次から、その方法を見ていきましょう。
AIっぽい文章を自然にする7つの方法
ここからは、実際の直し方です。どれもすぐに実践できます。上から順に試すだけで、文章の印象は変わります。
使いがちな言葉を具体的な言葉に置き換える
先ほど挙げた「仕組み」「効果的」などの言葉を見つけたら、具体的な表現に置き換えます。「効果的な方法」ではなく「クリック率が上がる方法」と書けば、中身が伝わります。
同じ語尾を3回続けない
「〜です」「〜ます」が3回続いたら、1つは別の形に変えます。体言止めではなく、文をつなげたり、「〜ません」「〜でしょう」に変えたりして、リズムに変化をつけましょう。
抽象語を具体例や数字にする
「大幅に改善」ではなく「作業時間を3時間から30分に短縮」。数字や具体例に置き換えると、説得力が出ます。抽象的なままの言葉は、読者の頭に何も残しません。
伝聞(〜そうです)で逃げない
「〜だそうです」「〜のようです」は、自信がなさそうに見えて、信頼を下げます。事実なら、出典を示して言い切りましょう。曖昧なら、そもそも書かない方が親切です。
自分の意見や経験を一言足す
AIには書けないのが、あなた自身の経験です。「実際にやってみると、ここでつまずきました」の一言があるだけで、文章に体温が宿ります。読者は、その生々しさに共感します。
短い文と長い文でリズムをつける
同じ長さの文が続くと、単調になります。短い文で言い切る。そのあとに、少し長めの文で理由や具体例を添える。この緩急が、人間らしいリズムを生みます。
声に出して読み返す
最後は、書いた文章を声に出して読みます。読みながら詰まる場所は、たいてい不自然な箇所です。耳で聞くと、目では気づけないぎこちなさが分かります。
【実演】ビフォーアフターで見る直し方
言葉で説明するより、実際に直したものを見た方が早いはずです。よくあるAIっぽい文章を、上のルールで直してみました。
実例1:SEOの説明文
SEO対策は、Web集客において非常に重要な仕組みです。成功への近道は、まず基本をしっかり押さえることが第一歩となります。効果的な施策を実現するために、様々なポイントを意識することが大切です。
「仕組み」「非常に」「成功への近道」「第一歩」「効果的」「実現」「様々な」「意識することが大切」と、NG表現だらけです。これを直すと、こうなります。
SEOは、検索から見込み客を集める施策です。何から始めるか迷うなら、まず自社の顧客がどんな言葉で検索するかを書き出してみましょう。狙うキーワードが決まれば、記事の方向は8割決まります。
実例2:AI活用の説明文
AIの活用は、業務効率化を実現する強力なツールです。導入することで、様々なメリットを得ることができます。しかし、注意点もあるため、しっかりと理解しておくことが重要です。
AIを使うと、これまで3時間かかっていた議事録づくりが15分で終わります。ただし、数字や固有名詞の確認だけは人がやりましょう。AIは、それらしい嘘を平気で書くからです。
同じ内容でも、具体的な言葉と数字に変えるだけで、印象がまったく変わります。
【保存版】最初からAIっぽくしないプロンプト
直すのも大事ですが、最初から自然に出力させれば、手間が減ります。筆者がふだん記事制作で使っているルールを、隠さず公開します。右上の「コピー」ボタンで、まるごとコピーできます。AIへの指示にそのまま貼ってください。
すでに書いた文章を直したいときは、次のプロンプトが使えます。
プロンプトで土台ができたら、最後に人の手を加えます。自分の経験や、具体的な数字を一文だけでも足すと、AIには出せない体温が宿ります。ここが、機械の文章と人の文章の分かれ目です。
AIで書くことに罪悪感は要らない
「AIで書くなんて、手抜きでは」と感じる人もいます。ですが、その罪悪感は要りません。
Googleも、AIでコンテンツを作ること自体は禁じていません。大事なのは、どう作ったかではなく品質だ、という立場です。
出典:Google検索セントラル「AI 生成コンテンツに関するガイダンス」
大事なのは、どう書いたかではなく、出来上がった記事の質です。10時間かけて自分で書くより、AIで30分で書いた方が、読者に役立つこともあります。手段に悩むより、成果物の質に責任を持ちましょう。
AIっぽい文章に関するよくある質問
最後に、AIを使って文章を書く人から、よく聞かれる質問に答えます。
AIで書いた文章はバレますか?
直さずにそのまま出すと、気づかれることはあります。決まり文句や単調なリズムが、AIっぽさのサインになるからです。逆に、この記事の方法で整えれば、見分けはつきにくくなります。
AI検出ツールは信用できますか?
今のところ、検出ツールの精度は完全ではありません。人が書いた文章を「AI」と誤判定することもあります。ツールの数字に振り回されるより、読者にとって自然で役立つ文章かどうかで判断しましょう。
プロンプトだけで自然になりますか?
かなり良くはなりますが、最後は人の手が必要です。特に、自分の経験や具体的な数字は、AIには書けません。プロンプトで土台を作り、そこに人の一言を足すのが、一番早い方法です。
AIで書くのは良くないことですか?
悪くありません。Googleも認めています。問題になるのは、価値のない記事を大量生産する場合だけです。読者の役に立つ記事を、AIで速く作ること自体は、むしろ賢いやり方です。
まとめ|AIっぽさは直せる、大事なのは成果物
AIっぽい文章の正体は、決まった言葉と単調なリズムです。この記事の方法で、そこを直せば、文章は自然になります。使いがちな言葉を具体的にする、語尾を続けない、自分の経験を一言足す。まずはこの3つから試してみてください。
そして忘れないでほしいのが、大事なのは手段ではなく成果物だということです。AIを味方につけて、読者の役に立つ文章を、速く、たくさん届けましょう。
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