IndexNowは、Googleに対応していません。検索順位を上げるために調べている人にとって、これは入れない理由になります。
それでも私は、2026年7月に自社サイトへ入れました。狙いはAI検索です。ChatGPTが引用してくる記事は、Bingの上位の検索結果と大きく重なっています。詳しくはAI検索対策の記事でも触れています。
この記事で扱うのは、IndexNowが効く場面と効かない場面の切り分けです。WordPressでの入れ方から、入れたあと本当に送信できているかの確かめ方まで書きます。実際に自社で7月に導入し、この記事を書くにあたって送信状況を確認した結果もそのまま載せます。
IndexNowとは、更新した内容を検索エンジンへ自分から知らせる仕組み
IndexNowとは、ページを追加したり書き換えたりしたときに、その事実を検索エンジンへすぐ伝える仕組みです。2021年10月にMicrosoft BingとYandexが共同で公開しました。出典:Microsoft Bing Webmaster Blog「IndexNow – Instantly Index your web content in Search Engines」
これまでの流れは、検索エンジンのクローラーが巡回してくるのを待つ受け身の形でした。IndexNowは向きが逆です。サイト側から「ここを更新しました」と手を挙げるわけです。
公式は、変更の発見に数日から数週間かかっていたものが、通知によってすぐ認識されると説明しています。ただし公式サイトには「送信してもすぐにインデックスされることを保証するものではない」とも書かれています。通知が届くことと、記事が検索結果に載ることは別だと考えましょう。出典:IndexNow公式「FAQ」
IndexNowに対応している検索エンジン
対応しているのはBingだけではありません。公式サイトで対象となっている検索エンジンは、以下の5つです。
| 検索エンジン | 運営 | 日本での関わり |
|---|---|---|
| Microsoft Bing | Microsoft | ChatGPTの検索結果のもとになる |
| Yandex | ロシア | 日本語の検索では影響がほぼない |
| Seznam.cz | チェコ | 日本語の検索では影響がほぼない |
| Naver | 韓国 | 韓国語での集客を狙うときに関係する |
| Yep | 米DuckDuckGo系 | 利用者が少なく影響は限定される |
日本語でサイトを運営しているなら、実質的に意味があるのはBingの1つだけです。ほかの4つは、日本語での集客を考える限りほとんど影響しません。
そして肝心のGoogleはIndexNowに対応していません。 2021年に、消費電力を抑える取り組みとして試験する意向を示した経緯はあるものの、公式サイトの一覧にGoogleの名前は載っていません。導入から4年以上が経った今も状況は変わっていません。つまりIndexNowを入れても、Googleの検索順位やインデックス速度は変わらないと考えるのが妥当です。
IndexNowがAI検索の露出に効く理由
Googleに効かないのに私が入れたのは、ChatGPTが引用してくる記事が、Bingの上位の検索結果と大きく重なっているからです。Bingへの反映が速くなれば、書いた記事がAIの回答に登場するまでの時間も詰まります。
アメリカのSEO会社Seer Interactiveが、約100種類の質問と500件を超える引用を調べています。その結果、ChatGPTの引用の87%がBingの上位結果と一致しました。出典:Seer Interactive「87% of SearchGPT Citations Match Bing’s Top Results」
この重なりについては、当サイトのChatGPTの引用元はBingという記事で詳しく扱っています。
つまり、流れは次の4段階です。
- 記事を公開するか、書き換える
- IndexNowがBingへ「更新しました」と通知する
- Bingの索引に反映される
- ChatGPTがその索引を参照して答えを組み立てる
このうち2番目を手作業から自動に変えるのがIndexNowの役割です。

当サイトの場合、GA4でアクセスの参照元を見ると、ChatGPTが表示されています。

AI検索から実際に人が来ている以上、AI検索へ届く速さを整えておく判断は無駄になりません。
WordPressでIndexNowを設定する手順
WordPressなら、プラグインを入れるだけで終わります。APIキーを自分で作ったり、ファイルをサーバーへ置いたりする作業は必要ありません。私が使っているのは「IndexNow」という名前のプラグインで、導入したときも詰まった箇所はありませんでした。手順は次の3つです。
1. IndexNowのプラグインを入れる
WordPressの管理画面から「プラグイン」を開き、新規追加の検索窓に「IndexNow」と入力します。似た名前のものが並ぶので、作者が「Microsoft Bing」になっているものを選びましょう。Bingが自ら配っている公式のプラグインです。インストールのあと、「有効化」のボタンを押すところまで済ませます。
当サイトで使っているのも、この公式プラグインのバージョン1.0.4です。

2. 有効化してキーが作られたことを確かめる
有効化すると、プラグインがAPIキーを自動で作り、サイトの直下にキーファイルを置きます。キーは、サイトの持ち主が誰かを検索エンジンに示す表札です。
キーファイルは、誰でも見られる場所に置かれます。表札なので隠す必要がなく、公開されたままで問題ありません。パスワードのような秘密の情報ではないと考えましょう。
設定画面は、左メニューの下のほうに増える「IndexNow」から開きます。自動送信が「Enabled」になっていれば、あとは記事を書くだけで勝手に送信されます。 当サイトでも、入れたあとは設定画面を触っていません。

3. Bing Webmaster Toolsとつなぐ
送信そのものはプラグインだけで動きます。ただし送れているかを確認する画面はBing Webmaster Toolsの中にしかありません。 未登録なら、この機会に登録しておきましょう。Googleサーチコンソールと同じように、サイトの所有権を確認する作業だけで済みます。
登録が終われば、左側のメニューにIndexNowの項目が現れます。送信できているかを確かめるのは、IndexNowの画面です。
設定したあと、本当に送信できているかを確かめる方法
プラグインを入れた時点で満足してしまうと、動いていないことに気づけません。当サイトでも過去に、llms.txtの自動生成やバックアップのジョブが、設定したつもりのまま実態と食い違っていたことがありました。 IndexNowも例外ではないため、確認の方法を3つ挙げます。
Bing Webmaster ToolsでIndexNowの送信数を見る
左メニューのIndexNowを開くと、送信したURLの件数が表示されます。件数が積み上がっていれば動いています。逆に0のままなら、プラグインが送信していません。
私は2026年7月に導入したあと、この画面を一度も開いていませんでした。この記事を書くにあたって初めて確認したところ、送信済みのURLは179件でした。

ただし、実際に送られたURLの一覧は23件です。同じURLが更新のたびに繰り返し送られて、累計が179件になっていました。一覧に並んでいたのは記事だけではありません。トップページや会社概要などの固定ページに加えて、公開前の下書きのURLまで送られています。 下書きを送りたくなければ、設定画面の「Excluded Paths」で除外するパスを指定できます。
気をつけたいのは、WordPressのプラグイン画面に出る数字が直近48時間の分しかない点です。何日か記事を書いていなければ0と表示されます。0を見て動いていないと早合点しないよう、累計はBing Webmaster Tools側で確かめましょう。
キーファイルをブラウザで開いて表示を確かめる
Bing Webmaster Toolsを開かなくても確かめられます。プラグインが置いたキーファイルを、ブラウザで直接開いてみるやり方です。
キーファイルは、サイトのトップページのすぐ下に置かれています。アドレスの形は次のとおりです。
https://自分のサイトのアドレス/英数字の羅列.txt
英数字の部分がキーで、プラグインが自動で作ります。文字列はBing Webmaster ToolsのIndexNowの画面で確認できます。“
アドレス欄に貼って開いたとき、英数字が1行だけ表示されれば正常です。真っ白な画面に文字が1行あるだけなので不安になりますが、これで合っています。
「404 Not Found」や「ページが見つかりません」と出たら、キーファイルが置かれていません。ファイルが無いと、Bingへ通知を送っても持ち主だと確認できず、受け付けてもらえません。
失敗している件数が増えていないかを見る
送信数と並んで、失敗した件数も確認できます。成功が伸びていても失敗が積み上がっているなら、キーの不一致か、送信先のURLがサイトの外を指している可能性があります。
当サイトの失敗件数は0でした。逆に言えば、失敗が0でも安心はできません。 何日か更新していなければ、成功も失敗も0と表示されるからです。数字の下に書かれている集計期間を必ず見ましょう。
IndexNowを入れても速くならないときに疑うこと
入れたのに変化を感じない場合、原因はIndexNowの外にあることが多いです。次の3つを順に見ていきましょう。
「IndexNowが採用されていません」と表示されている
Bing Webmaster Toolsで、IndexNowが使われていないと示す表示が出ることがあります。ほとんどは、キーの確認が通っていない状態です。
IndexNowは、サイトの直下に置いたキーファイルを読んで、送信してきたのが本当にその持ち主かを確かめます。ファイルが見つからない場合や、中身のキーが送信時のキーと違っている場合、この確認が通りません。最初の送信ではHTTPの202が返り、キーの確認が済んでから200になる流れです。出典:Bing Webmaster Tools「How to add IndexNow to your website」
キーファイルがサイトの直下に置かれていない
サーバーの設定や、キャッシュ系のプラグインの影響で、キーファイルが外から読めなくなることがあります。前の見出しで書いた方法で開けるかどうかを見ましょう。
そもそもBingにサイトが登録されていない
IndexNowはBingへ通知する働きしかしません。Bing側にサイトが認識されていなければ、通知だけが空振りします。Bing Webmaster Toolsへの登録が先です。
登録できているかは、サイトマップの画面で見るのが早いでしょう。検出されたURLの数が出ていれば、Bingはサイトの中身を把握できています。

IndexNowを入れる前に確かめておきたいインデックスの前提
インデックスが遅い原因は、通知の有無だけではありません。クローラーの入口が閉じていれば、いくら通知しても読み取られないからです。
IndexNowを入れる前に見ておきたいのは、次の3つです。
- robots.txtで検索エンジンやAIのクローラーを塞いでいないか
- 記事がnoindexの指定になっていないか
- サイトマップがサーチコンソールとBing Webmaster Toolsの両方に登録されているか
このうち最初のrobots.txtが、いちばん見落とされます。AI検索の時代は、検索エンジンのクローラーだけでなくAIのクローラーを塞いでいないかも合わせて確かめましょう。手順はrobots.txtのAIクローラー設定にまとめました。
記事を公開してから検索結果に出るまでに、実際どれくらいかかるのかを当サイトで測りました。かかった日数は検索結果に表示されるまでの期間という記事にまとめています。IndexNowは待ち時間を短くする手段であって、出ない記事を出るようにするものではありません。
なお私は、Googleサーチコンソールの「インデックス登録をリクエスト」を今も毎回手で押しています。1回30秒ほどで終わるため、自動化の優先度を上げていません。IndexNowを入れても登録のリクエストは無くならない、という点は正直にお伝えしておきます。
IndexNowの設定に関するよくある質問
最後に、IndexNowについて検索されることの多い疑問へまとめて答えます。
IndexNowとは何ですか?
IndexNowとは、ページを追加したり更新したりしたことを、サイト側から検索エンジンへ直接伝える仕組みです。2021年10月にMicrosoft BingとYandexが公開しました。クローラーの巡回を待たずに済むため、変更が索引へ反映されるまでの時間が短くなります。
GoogleはIndexNowに対応していますか?
対応していません。2021年に試験する意向を示した経緯はあるものの、公式サイトの一覧にGoogleは含まれていません。Googleへ更新を伝えたい場合は、サーチコンソールのURL検査から登録をリクエストしましょう。
IndexNowを入れると検索順位は上がりますか?
上がりません。IndexNowは更新を伝える手段であり、順位を決める評価には関わらないからです。索引へ載るまでの時間が短くなることで結果的に露出が早まる場合はありますが、順位そのものへの効果を期待して入れるものではありません。
WordPressでプラグインを使わずに設定できますか?
できます。自分でAPIキーを作り、そのキーを書いたテキストファイルをサイトの直下に置き、指定の形式でURLを送信する流れです。ただし手作業が多く、更新のたびに送信する必要があります。WordPressならプラグインに任せた方が確実でしょう。
IndexNowのキーは他人に知られても問題ありませんか?
問題ありません。IndexNowのキーは、サイトの所有者であることを示すために公開の場所へ置く決まりだからです。パスワードのように隠して使うものではありません。ただし一般的なAPIキーは秘密にするのが原則なので、他のサービスのキーと同じ扱いをしないよう気をつけましょう。
1日に送信できるURLの数に上限はありますか?
1回のリクエストで10,000件まで送信できると公式に記載されています。1日あたりの上限は検索エンジンごとに決められており、公式サイトに具体的な数字はありません。個人や中小企業のサイトで上限に達することは、まず起きないでしょう。出典:IndexNow公式「FAQ」
記事を更新したときも自動で送信されますか?
プラグインを入れていれば送信されます。当サイトでは23件のURLに対して、累計179件が送信されていました。1つのURLあたり平均でおよそ8回にあたります。公開のときだけでなく、更新のたびに送られている計算です。
まとめ|IndexNowはAI検索対策として入れておこう
IndexNowは、Googleの順位を上げる目的で入れるものではありません。Googleが対応していない以上、順位への効果を期待すると空振りします。
意味があるのはBingへの通知です。ChatGPTが引用してくる記事は、Bingの上位の検索結果と大きく重なっていました。だから索引への反映を速くしておく価値があります。WordPressならプラグインを入れるだけで、詰まる箇所もほとんどありません。
そして入れたあとが大事です。Bing Webmaster Toolsを開いて、送信件数が積み上がっているかを一度は確認しましょう。 当サイトも7月に入れたきり確認しておらず、この記事を書くために開いて初めて179件という数字を知りました。設定した状態と、動いている状態は別物です。
AI検索を意識したサイトの整え方は、記事を書くだけで終わりません。どこから手を付けるとよいかが見えないときは、現状をお聞かせください。一緒に整理させていただきます。

